映画『仁義なき戦い』について

「仁義なき戦い」は1973年に公開された日本映画です。

前年に雑誌連載された小説を原作にしています。

公開と同時に大きな話題を呼び、同年には早くも続編である「広島死闘篇」及び「代理戦争」が、翌年には「頂上作戦」及び「完結篇」が相次いで製作・公開され、全5作のシリーズとなっています。

なお、その後も「新仁義なき戦い」といった番外篇的な性格を持つ作品が数本製作されています。

この映画は、第二次世界大戦の終了直後から数年間にわたって繰り広げられた通称「広島戦争」と呼ばれる暴力団同士の抗争事件に材をとっています。これは実際に起きた事件であり、原作はそれに取材した実録小説の形をとっています。

映画では人物の名前等を架空のものにしていますが、ストーリーはおおむね原作に忠実です。

この映画の魅力は、戦後の混乱期において社会のはみ出し者たちが暴力と策略を駆使しながら互いに争っていくさまを生き生きと描いた点にあります。

邦画界においていわゆる「やくざ映画」と呼ばれるジャンルはこの作品以前にも存在したのですが、それらはいずれも義理や人情といった、多分に理想化された「任侠道」を追求するのが主題となっていました。

これに対して「仁義なき戦い」では、金や利権を得るためには裏切りや暗殺などどんな手段も辞さないという、ドライで斬新なやくざ像を描き出すことに成功しました。

また、手持ちカメラの多用によるダイナミックな画面作りや激しい暴力描写は、その後の邦画界のみならず海外の映画作家たちにも影響を与えました。

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