現代日本映画の巨匠

フランスで賞を取るほど人気の北野武は、ヤクザ映画がやはり一番かっこいいと思います。

ブラザーの「ファッキンジャップくらいわかるよバカヤロウ」はずっと頭にこびりついて離れない名言として深く印象に残っています。

また最近のアウトレイジ、アウトレイジビヨンドは暴力の描き方がよりクールになっていて、警察とヤクザのシノギの削り合いがより鮮明に描かれています。

それぞれの立場や、登場人物の立ち位置の描き方が絶妙で、ヤクザ映画のみならず現代の邦画一と言っても過言ではないと思います。

それらの人物表現の巧みさを生んだ要因として考えられるのは、北野武が映画監督である前に、浅草の劇場のエレベーターボーイから始まりツービートを経て一流の芸人として様々な人たちと仕事をしてきたことが大きいと思います。

やはり面白い映画というのは、魅力的なキャラクターがいないと始まらないのであり、特にヤクザ映画のようにわかりやすい対立の中では、なおさら北野武が見てきた矛盾を抱えた上で強く生きていく人間達の生き様が際立ってくるのです。